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22年目のイノチの日

あの日からもう22年。
いくら月日がたってもこのことだけは、昨日の事のように鮮明に私のカラダの中に記憶がある。
皮膚の感覚、臭い、景色、音。。。 ずっとずっとある。
そう、
生きていたら今日で22歳の息子の命日。
生きていたら今頃一緒にお祝いしていたのかな?
どんな青年に育ったのかな?

近頃、
訳も無くあの時のことがフラッシュバックされて泣き叫ぶことがある。
いまにも押しつぶされそうになって、息ができないほど胸が苦しくなって、どうにもならない感情。
この間レッスンの帰り道、夕陽を見ているだけで涙があふれてどうにもならなくて、氣がついたら神社に座ってた。
ただただぼーっとあふれる涙をふくこともなく座ってたんだ。
私の人生で唯一後悔があるとしたら、あの時にわたしはあの子を抱かなかったこと。
冷たくなった小さいあの子を抱けなかったこと。
あの子に逢いたいです。逢いたい。。。
逢えたなら一言「あの時はごめんね」って抱きしめたい。
ただただずっと、抱きしめたい!

 

どうして今頃こんな感情が出てくるんだろう?
ずっとずっと考えた。一人になってずっと考えた。
わかったんだ、
わたし「感情」を押し殺して生きてきた。
氣づかないふりして、悲しみも苦しみも切なさも全部全部蓋をしてみないことにしてきた。

この数カ月わたしの大切な娘が傷ついているものをみて、それが苦しくて辛かった日々。
それって目の前の娘じゃなくて、わたしなんだ。
死にそうになっても、それでも必死に踏ん張って生きている。
沢山の苦しみも自分の中で消化して、自分の道を自分なりに進み前を向いて生きている。
「すごいなぁ~」ってその強さに感心してた わたし。

おいおい、いい加減氣づきなよ!!
それお前だから、もとはしたまえだから!!

 

きずかせてくれたのはHさん。ほんとうにありがとう!
教えてくれたのは娘と息子たち。
だから息子にも逢いたくなったんだね。
娘をギュッとしたくなったんだね。
傷ついてズタズタになった自分を「ギューッ」として欲しくて、
息子も娘も全力でわたしに氣づかせてくれていたんだね。
ほんとにありがと!

Hさんに言われたの。
「ねえ、たまえさんが今まで一番大切にしてきたことは何?」って。
こたえは          。。。「いのち」

 

娘よ、いよいよ高校ラストイヤーのインハイ挑戦が始まるね。
自分らしく笑顔で終わる様に泳ぐと決めたよね。
なにがあっても君は君。
自分で決めたんだから大丈夫!!
ずっと最後まで近くで応援しているから。
見えない沢山の人が応援している。君らしく戦っておいで。
全ての戦いが終わったら、ちょっとゆっくりして温泉行ったり美味しいもの食べたり買い物行ったりしようね。

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