本日は、「雨水」。
“陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也”
降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃。
草木の芽が出始める季節です。
これからは、三寒四温を繰り返しながら
徐々に本格的な春に向かいます。
春はゆっくり迎えるのがよいとされています。
暖かくなってきたからといってもいきなり薄着になるのではなく、
徐々に冬から春へと身体を慣らしていきましょう。
中医学では、この時季に消化吸収を担当する「脾」と、
大腸とつながる「肺」を整えることが大切と考えます。
お粥のような消化の良いものを選び、「脾」に負担をかけずに養生すると、
身体の免疫力や防衛力を高めることになり、
花粉症などのアレルギー症状に負けない身体づくりができるでしょう。
さて、本日はポーランドの天文学者で、
地動説を提唱したコペルニクスの誕生日にちなんだ「天地の日」だそうです。
ニコラウス・コペルニクスは、天文学者にしてカトリック司祭であり、
知事、長官、法学者、占星術師でもあり、医者でもあったという多才な人でした。
もっとも重要な業績は地動説の再発見ですが、
正式に地動説を発表する前に亡くなってしまったことことから、
ジョルダーノ・ブルーノやガリレオ・ガリレイのように宗教裁判にかけられずに
穏やかな最期を迎えられたと言われています。
ただ一聖職者でしかなかったことから、埋葬場所がわからず、
最新のDNA鑑定により、ポーランド・フロムボルク大聖堂の聖十字架祭壇下から
お墓が見つかったのは、なんと2005年のことでした。
後年、プロイセン王国(ドイツ)の哲学者・カントがその著「純粋理性批判」の中で論じた
有名な「コペルニクス的転回」というものがあります。
地動説を唱えて天文学の大転回を行なったことに比して、
「考え方が180度変わってしまうような発想の転換」のことを表すたとえとして
使われるようになりました。
雨水に気になる胃腸の冷えに♪
***【 そら豆とちりめんじゃこのおかゆ 】***
豆は昔から「補気」の働きから体力を養い、気力を充実させる野菜の一つとして用いられてきました。
そら豆はカリウム・亜鉛・マグネシウムなどのミネラル分が豊富な上、
「利水」効果が高く、むくみや二日酔い、便秘の解消に役立つとされています。
ちりめんじゃこは、鰯(いわし)の稚魚の乾物です。
鰯は温性の食材で、身体を温めてくれます。
<材料 2人分>
・そら豆 10粒
・ちりめんじゃこ 大さじ2
・白米 1/2カップ
・丸麦 大さじ2
・塩 少々
・新生姜のすりおろし 適量
<作り方>
(1)米と丸麦はといで、一晩400mlの水につけておく。
(2)(1)を鍋に入れて火にかける。
途中、煮汁が足りなくなってきたら、水200mlを足しながら中火で煮る。
(3)米が柔らかくなったらそら豆を加え、さらに豆が柔らかくなるまで煮る。
(4)器に盛り、ちりめんじゃことおろし生姜をのせ、お好みで塩をふる。
この記事へのコメントはありません。