本日は、「小雪」。
“冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也”(暦便覧)
雪が降り始める頃、本格的な冬の到来です。
まだ積もるほど降らないことから、小雪と言われたようです。
延暦13年10月22日(西暦794年11月22日)のこの日、
桓武天皇が山背国を山城国と改め、新しい都を「平安京」と称する詔を発布しました。学生時代には「794(なくよ)うぐいす平安京 」と覚えたのではないでしょうか?
隋・唐の長安城に倣うものであり、この地の選定には中国から伝わった陰陽道(風水)に基づく四神相応の考え方を元に行われたという説もあります。
風水は中国五術「命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)・医(い)・山(さん)」の知恵のうち相にあたり、地形・家相・人相などを占います。
ちなみに命は先天運・宿命を看る四柱推命など、卜は易占・奇門遁甲などの占術、医はお灸・鍼・漢方(中医学)といった医術、山は心身の鍛錬のことで、瞑想・呼吸法・気功や太極拳などを指します。
日本の陰陽道は中国の陰陽五行説を元に、自然界を観察して瑞祥・災厄を判断し、吉凶を占う実用的技術として受容され、中国の占術・天文学の知識を消化しつつ、神道、道教、仏教などからも様々な影響を受け取って日本独自に体系づけられ、発展を遂げたものと考えられています。
平安時代の陰陽師・安陪晴明の功績で一躍有名になりました。
***【 冬の食養生 】***
11月も後半になりました。
寒さにより身体が冷え、「気」「血」「水」が滞らないように
「温・熱」の食べ物をとり、体の芯から温まる備えが必要となります。
さらに生命力の元となる「腎」を補う黒い食べ物もプラスして、
精気の蓄えを増やすように心がけましょう。
空っ風が吹く11月は、カゼやインフルエンザが流行り始めます。
乾燥対策をすると共に、身体を温めて自然治癒力を高めましょう。
<「温・熱」の食べ物>
羊肉・鶏肉・鯛・海老・くるみ・生姜・ねぎ・ニラ・しそ・かぶ・
小松菜・かぼちゃ・ニンニク・こしょう・唐辛子・黒糖など
<「腎」を補う食べ物>
黒ごま・黒豆・黒きくらげ・山芋・豚肉・羊肉・海老・しじみなど
寒気を飛ばす薬膳ドリンク♪
***【シナモンと生姜のくず湯】***
くずは、カゼのひき初めなどにあらわれる
頭痛や項背部のこわばりを緩和し、シナモンと生姜は
「温中補陽」「発汗解表」で寒気を払い身体を温め、
はちみつは「潤肺止咳」で呼吸器の乾燥や咳を和らげます。
葛根湯をヒントにしたブレンドで、
ゾクゾクッと感じた時におすすめです。
< 材料 >
・くず粉 小さじ1~2
・生姜(すりおろし、チューブ可) 小さじ1
・はちみつ 適量
・シナモンパウダー 少々
・熱湯 100cc
< レシピ >
(1) カップにくず粉と生姜を入れ、熱湯を注ぐ。
(2) はちみつを加え、よくかき混ぜる。
(3) 最後にシナモンパウダーを振りかけて出来上がり♪
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