本日は、「芒種」。
“芒(のぎ)ある穀物、稼種する時也”(暦便覧)
稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃。
それまでは初夏のさわやかな気候だったのに、蒸し暑くなってきます。
次第に雨天が多くなり、各地で梅雨入りとなります。
これからの梅雨の蒸し暑さは脾(胃腸全体・消化吸収)に影響を及ぼし、
身体に「痰湿」といって水分代謝が上手くいかず水分が停滞し、
不要な物質が溜まっている状態を生みます。
頭痛やめまい、体が重だるくなったり、食欲が落ちるなどの症状が出たり、
関節痛やむくみ、にきびや吹出物などの肌トラブルも発生しやすい時季と言えます。
水分代謝を良くするには、まず身体(内臓)を冷やさないことが重要になります。
入浴時には湯船につかり、ひざ裏や脚の付け根をマッサージすると
リンパの流れが良くなります。
食養生のポイントはなるべく生もの(特に刺し身など)はほどほどに、、
冷たい飲み物も避け、消化がよいもの、温かいものを選ぶようにしましょう。
むくみなどが気になる方は冬瓜、ハトムギ、小豆などの利尿作用のあるものを
取り入れてみては如何でしょう?
また、ニンニクやタマネギ、ネギ、ニラなどには殺菌作用があるので、
この時期に心配な食中毒予防のためにもおすすめです。
夏バテ対策の準備に♪
胃腸の働きを助け、「気」を補う!
***【 ナツメと梅の薬膳酒 】***
ナツメは「補中益気」で疲れ、食欲不振に、
梅は「生津利咽」で発熱・発汗によるのどの渇きに、
同じく「渋腸止瀉」で慢性や食中毒の下痢にも、
また梅のクエン酸は疲労回復に効果的です。
<材料>
・ナツメ 20g(小15粒位)
・梅 300g
・ホワイトリカー 400ml
・きび砂糖 150g
<作り方>
(1) 梅は表面を洗って、竹串の先でへたをとり、
10ヵ所程度穴を開ける。
(2) 梅と他の材料を消毒した清潔な保存瓶に合わせ、
1ヵ月ほど冷暗所で漬け込む。
漬け込んだナツメや梅は、そのまま食べても良いですし、
刻んで料理に利用しても。
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